眼鏡産業と全国のチタン関連企業とのビジネスマッチングを目指して

摘要

眼鏡枠の材料は，軽量で弾性があり耐食性やアレルギー等への生体適合性に優れるなどから1980年代以降チタン合金がひろく使用されている。 福井県には鯖江市を中心とした地域に眼鏡枠および関連部品を製造する中小企業が多数集積しており，日本国内で製造される眼鏡枠のシェア90％以上を生産する一大産地を形成している。 同産地では，大手完成品メーカーを頂点に中小·零細企業が，200に及ぶといわれる各工程を分担する分業体制が構築されている。 国内経済は長期にわたり低迷を続けているが，福井県の眼鏡産地も同様に厳しい状況にある。 今後，同産他にはチタン合金等の加工技術や魅力的なデザイン開発力, 商品企画力等保有する技術や情報を活用して，21世紀のグローバル経済化のなかで勝ち残っていくことのできる仕組み作りが求められている。