高速衝突を受ける繊維補強セメント系複合材料の局部破壊評価

摘要

セメント系材料に剛飛翔体が高速度で衝突した時の局部破壊では、損傷低減や損傷部の飛散防止に対する対策の検討が期待されている．本研究は、有機系短繊維材料をセメント材料に混入することで衝突による損傷の低減を図る場合に関するもので、特に、衝突面の損傷に着目した検討である．コンクリート材料の高速衝突実験の結果をもとに、表面損傷の大きさを衝突速度や圧縮強度をパラメータとした実験式で表し、これと繊維を混入した時の実験結果を比較して、繊維混入による損傷低減効果について検討した．