ビジネスの俊敏性実現に向けて新旧技術を適材適所に活用する

摘要

ソニー生命保険のバックエンドシステムは、メインフレーム系とサーバー系からなる。 メインフレームには、COBOLなどで記述された契約内容照会、各種保険手続き、印影照会、保険料試算といった生命保険業務に関わる基幹ビジネスロジックとデータが集中管理されており、それらをCECSのRPCやWeb SphereのCTG（CICS Transaction Gateway）といった連携技術によって、PCアプリやWebブラウザなど利用者ごとのインタフェースから共用する形がとられている。 「生命保険業の大きな特徴として、顧客の契約のライフサイクルが数十年にもわたること、単一の商品でも加入者の年齢や性別、病歴などによって価格が異なってくることなどが挙げられます」とソニー生命保険の河村 芳樹氏は説明する。 このため、業務処理のビジネスロジックは非常に複雑であり、それを実装した基幹システムは、長きにわたるノウハウの集大成だといえる。