その“範囲”は誰が決めたか分析者任せは危險すぎる

摘要

データ分析と聞くと「誰が実行しても同じ、客観的な答えを得られる。だからこそ、データを取り入れる価値がある」と考える人は多いはずだ。確かにそれは正論である。ところが実際のビジネス現場の実態は、必ずしもそうなってはいない。例えば、あなたの部下が図1のようなアウトプットを持ってきたとしよう。この部下は「過去半年の売り上げデータを、7月を起点に製品ごとに比較しました。明らかにB製品の成績が下がっており、要注意です。売り上げ改善のため、B製品に（販促などの）リソースを集中します！」と言っている。