オープンなクラウドが実現するベンダーロックインからの解放

摘要

ビジネスの成長に向けて、多くの企業がクラウドの活用を進めている。クラウドを用いて収益を大幅に改善させた企業の事例も数多く報告されている。同時に、モバイルやソーシャルを導入する動きも加速している。特に、顧客との関係強化に向けてこれらの技術を活用する企業が急増中だ。こうした中で、システム構築の考え方も変化しつつある。日本IBMの小池裕幸氏は次のように語る。「従来のシステムは企業活動の記録·報告や確実なビジネス遂行のためのものでしたが、今求められているのは顧客との絆を強めるためのシステム。前者の場合、社内のシステム利用者に聞けば要件を定義することができます。一方、後者において利用者は社内システム利用者はもちろんのこと、顧客であったり、あるいはモノであったりと不特定多数に及ぶため、要件定義が難しい。システムをつくってみて、短サイクルで改善するというアプローチが適しています」.