EA/SOAの思想に基づいたERP導入で顧客原点経営を支える事業基盤を構築

摘要

オリンパスでは、2003年に着手を開始したERP製品「SAP R/3」の導入に伴い、全社業務改革プロジェクトである「BPI（Business Process Innovation）プロジェクト」をスタートさせている。 「プロジェクトでは、顧客原点経営を支えるための変化対応力に富んだ事業基盤作りを目指しています」とオリンパスの北村 正仁氏は、そのコンセプトを紹介する。 そこには、システムにおける個々の機能強化よりも、顧客視点に基づく事業価値を優先しようという同社のスタンスが表れている。 こうした同社の姿勢を示す象徴的な事例となっているのが、「修理CRMプロジェクト」におけるシステム構築の取り組みである。 その最大の特徴は、業務プロセスから構造的にシステム構築を進めるというEA（Enterprise Architecture）と、業務プロセスを基準にシステム化を行うというSOAの思想が貫かれている点だ。