枠組みを超えた革新でプラツトフオーム構築

摘要

前回は、セブン-イレブンの発展の第1期（1974年の創業から92年まで）がバリューチェーンの形成であり、ファストフードを中核とした品ぞろえと物流の最適化が大きな柱であったと説明した。 今回はバブル崩壊後の第2期（93年から現在まで）に、セブン-イレブンがいかなる方法で成長を続けてきたのかを説明する。 第2期の大きな特徴は、消費の低迷とデフレの環境下で、セブンーイレブンが顧客の立場で小売業の新しいあり方を追及してきたことである。 セブン-イレブンは自ら商品の企画·開発まで踏み込み、商品の販売だけにとらわれない新サービスの開発·提供を通して、それまで販売代理業であった小売業を、マーチャンダイジングプロセス全体を最適化して商品·サービスの利便性を提供する新しい小売業に変身させていった。この歩みは枠組みを超えた革新のなかで、「購買代理型小売業」という経営プラットフォームを形成してきた。