発売後の製品を設計から修正全社挙げ「VEC活動」にまい進

摘要

2000年以降の新興国を中心とする旺盛な開発需要で、追い風が吹いている建設機械業界。 国内2番手の日立建機も、2008年3月期に連結ベースで5期連続の最高益を達成した。 とはいえ、好況に安住していたわけではない。 むしろ、ここ2～3年は危機意識を持って改善活動に取り組んできた。 2005年に発売した中型油圧シヨベル「ZAXIS－3」シリーズの製造原価が、当初の想定を大幅に上回ることが発売後に判明したからだ。誤算の要因は需要急増を背景とした原油や鋼材など原材料価格の高騰だった。 建機の製造に必要な鋼材の価格は数倍に跳ね上がった。