10年先を見据えたITインフラ基盤強化への取り組み--仮想化技術を活用した標準化の推進

摘要

デンソーでは、1995年頃から順次、社内システムのオープン化を進めてきた。 しかし、異なる機種のサーバーが乱立し、システムが複雑化。 管理コストの肥大化、インフラ構築期間の長期化といった問題や同サーバーの保守終了に伴う大量のサーバー更新作業の実施といった問題が顕在化していた。 このような課題を解決するため、同社では、2005年から、低コスト、高品質、短納期（インフラ構築期間）を実現できるITインフラ基盤の変革·強化に取り組んだ。 その指針として、システムの徹底した標準化·共通化の推進と新技術の採用を核とする基盤強化に向けた戦略ロードマップを策定した。