希土類複合酸化物触媒を検出補助極に用いた固体電解質型COガスセンサ

摘要

炭素化合物の不完全燃焼などにより発生する一酸化炭素（CO）は無色無臭の気体であり、人体に重篤な健康被害をもたらす非常に危険なガスである。CO中毒事故を防止するためには、各CO排出源にその場計測用の小型ガスセンサを設置し、CO濃度を常時モニタリングする必要がある。これまでに種々のCOセンサが開発されているが、現在広く普及している定電位電解式センサは、電解液を用いているため寿命が短い点が問題である。また、全固体素子である半導体式センサおよび接触燃焼式センサは長寿命であるが、ガス選択性に乏しいという欠点がある。