北越紀州製紙、硝子繊維の蓄電池用セパレータ生産の最大手、仏フィナンシエル·ベルナール·デュマ社を20億円で買収、現在の海外売上高は7％、2021年までに25％達成を目標

摘要

北越紀州製紙は、仏の機能素材メーカー、年商約17億円のフィナンシエル·ベルナール·デュマ社を20億円で買収、蓄電池素材分野に参入する。硝子繊維でつくる蓄電池用のセパレータはニッチ分野だが、買収先は世界の最大手、空気フィルターも手掛ける。セパレータにはフイルムや不織布が活用されている。「密封式鉛蓄電池」は自動車のエンジン起動時の瞬発力が高く、アイドリングストップ車などに多く搭載されている。買収先の製品は、すでに欧州の蓄電池メーカーを経由して独BMW社やVW（フォルクスワ－ゲン）グループのアイドリングストップ車などに搭載されている。本関連は、欧州の排ガス規制強化などを背景に今後の需要の伸びが期待されている。