追記（編集部より）

摘要

本文中に何度か登場する宗像英二さんは、ベンベルグ工場操業の1931（昭和6）年に東京大学工学部応用化学科を卒業、旭化成の前身である日本ベンベルグ絹糸に入社、ベンベルグ工場原液課に配属され、その生産スタートから1937年までの7年間尽力された。その後社長命により朝鮮阿吾地の江南工場で朝鮮人造石油技術開発の責任者として活躍、終戦後1946年1月に工場長としてベンベルグに戻られ、5年間最も苦しい時期の戦後復興の指揮を執られた。その後本社にてベンベルグ全般の技術やカシミロンなどを担当。ベンベルグの担当は前後16年間だった。