混合セメントの経年変化 フライアッシューポルトランド混合セメントのアルカリ活性について

摘要

当誌本報では，アルカリ溶液中で水和させたフライアッシュ70％，普通セメント30％の混合セメントのアルカリ活性による微細構造の経年変化を紹介する。SEM（電子顕微鏡法），EDS（エネルギー分散X線分光分析）およびTEM（透過型電子顕微鏡）を用いて，材齢28日および365日でのセメントペーストの微細構造変化を評価しモデル化した。12．5mol／Lに調製したNaOH水溶液およびケイ酸ナトリウム水溶液を用いることで，各材齢におけるセメントペースト中のアルカリ活性を十分に引き起こさせている。