コンクリートの材料特性値を上げ越し管理に反映したPC橋の張出し架設－佐目子谷橋－

摘要

国道421号は「八風街道」と呼ばれ，古来より伊勢と近江を結ぶ重要な交易ルートとして用いられてきた。現在は三重県の桑名市を起点に，いなべ市，滋賀県東近江市を経由して近江八幡市までを結ぶ約70kmの幹線道路として利用されている。2011（平成23）年3月，県境付近の石榑トンネルが開通し，その利用者は増加の一途を辿るが当該工事区間近傍の道路は幅員が狭く，平面線形や縦横断勾配も改善が必要な状況である。そこで，国道421号道路整備事業が計画され，佐日子谷橋はその一端を担う橋梁として架橋された（図1）。