BからPへシフト拡大CP·CIFのブタン高を反映、変化急工業用、都市ガス用、石化用等軒並み

摘要

LPG輸入及び国内需要の両側面において、ブタンからプロパンへの“品種転換”の動きが再び急速に進み始めている。工業用、都市ガス用、石油化学用等軒並みで、市場では今後自動車用（オートガス）でもプロパンシフトが起こるのではないかと予測されている。主因はCPのブタン高の定着。近年のCP推移を見ると、年間でBがPを上回った月数は09年度8回、10年度7回、11年度11回と増加。これにより日本を始めとする東アジアの主要LPG輸入·消費国のB需要が大きく落込み始めたことを考慮してか、サウジアラムコは12年度は5回に減らした。しかし昨年度はBの輸出削減（石化用内需増加）を背景に再び9回に増やす等、B高基調に戻した気配が感じられるのが現状。