ヤマト運輸、LPG車増車で日本瓦斯と事業提携

摘要

宅配運送業界最大手の「ヤマト運輸㈱」（木川眞社長、本社＝東京·中央区、資本金500億円）は、03年9月に10年後の地球環境への貢献と企業としての成長の両立を目指し、2012年度を達成目標年次とするCO2総排出量削減計画（地球温暖化防止目標）を策定して以来、環境対策に重点的に取組んでいるが、CO2削減のカギを握る「集配車両」についてはハイブリッド車を主軸に2012年度までに軽自動車5,000台と低公害車2万台を購入する方針を明らかにしている他、低公害車の台数の面ではハイブリッド車に次いで「LPG車」を、更に増車する意向を固めたようで、このほどLPG販売·簡ガス大手の「日本瓦斯㈱」（和田眞治社長、本社＝東京·中央区、資本金50億円＝東証一部上場）とオートガスに関して事業提携したことが明らかになった。 日本瓦斯が今回開発した「簡易型オートガス供給設備」をヤマト運輸の子会社で車両の購入整備と燃料供給を担当するヤマトオートワークス㈱（佐々木敬史郎社長、本社＝東京·江東区）の全国の整備工場（運営·稼動中64カ所）又は集配センターに順次設置する他、日本瓦斯からオートガスの購入も行うというもので、第1号供給設備は現在、千葉県内の集配センター敷地内に設置工事が進められており、7月末までに完成する予定。