逐年LPガス需要増期待できるのは今後も工業用と都市ガス用の2用途:エネ庁のLPガス需要5カ年見通し、年率0．9％伸び

摘要

資源エネルギー庁は18日、「平成25～29年度LPガス需要見通し」を発表した。石油製品需要想定検討会液化石油ガスWGが12日に作業を完了、エネ庁に答申したもの。一昨年東日本大震災が発生したため、需要見通し作業は2年振りとなる。今回の作業結果によると、24年度実績見込み1，679万5，000tが25年度においては都市ガス用（増熱用）と化学原料用（エチレン生産の原料多様化）の需要増で1，765万1，000t（電力用は158万tの暫定数値）へ5．1％の伸びが期待できるものの、26年度以降は0．1％～▲0．6％の振幅内で推移し、結果として29年度は24年度実績見込値に対し僅か4．4％の増加（年度平均0．9％増）しか見込めないという予測になっている。各用途のポイントは次のとおり。