ハウスメーカー営業がLPガス業界の大きな壁に―エコウィル販売開始で見えてきた弱い営業ルート、特に関東地域での普及は困難か―

摘要

昨年3月に登場以降、LPガス業界大手も巻き込みGHP以来の話題となった「エコウィル」は12月末までに大阪ガス、東邦ガスの2社だけで約3千台を成約するという活発な需要に地方都市ガス分やLPガス仕様の出荷が一時停止するという状況を招いたが、関係者は「12月に入り出荷状況は改善されており、関係メーカーはほぼ日産50台、年間1万台体制を確立したのではないか」と見ていることが明らかとなった。 また、関西·中部地区以外での系統連系問題も電力会社による恣意的な手続き妨害などの話もなく、時間の遅速はあっても、台数が増えていることで、順調に設置は進みつつある現状だという。 しかし「パッケージャー」として名乗りをあげたLPガス大手数社からはこれまでの成約数がまずまずの結果を残しているものの①インナー設置とその後の情報収集·開拓に期待をかけた小売専業店の反応が予想以上に鈍い②ハウスメーカー等への営業活動を強化したいが地域別の対応に苦慮している―などの不安が聞こえてきている。 果たしてLPガス業界は都市ガスと同じように開拓を進めることができるのかどうか―様々な声が聞こえてきた。