暖冬による販売減が続く－需要期では異例の積み増し－

摘要

石連週報（14日時点）による灯油在伸は235万キロリットルとなり前週に比べ6.5万キロリットルの増となった。前週も12万キロリットル増となっており2週連続して在庫増となっている。2月の需要期では3月末に向けて在庫を減らすことになるが、この時期で在伸が積み増しとなるのは異例である。それでも前年に比べると30万キロリットル程度低い水準にあるため、供給増という状況にはない。灯油生産も66.5万キロリットル（8～14日）で前週の70.4万キロリットルに比べると3.8万キロリットル減となっているが、暖冬による販売減で在庫が増加したことになる。また、実転、先物が値下がりしているため、仕切価格の値下がりを見込んだ買い控えも発生するとの見方もある。それでも灯油在庫は秋口からは低水準でシーズンに入り、前年に比べると100万キロリットル以上も低水準で推移、1月末で210万キロリットルとなり、2月入りで200万キロリットルを削るのではないかと心配されたが、在庫増となってきた。