厳冬予報に増販を期待～灯油、仕切値上げが先行～

摘要

石連週報（24日）によると、灯油在庫は295万キロリットル、前週に比べると13万キロリットルの減少となり300万キロリットルを割った。前年に比べると70万キロリットルも低い水準となっている。これから灯油はシーズンに入るため在庫の取り崩しとなるが、昨年の12月の販売は320万キロリットルであったため、前年を上回る販売増となると在庫は低くなるが、増産、輸入で対応するため供給面では問題はない。ただ、気象庁の長期予報では、12月以降、西日本は厳冬になるとの見通しとなっている。冷え込みが厳しいほど需給は締まってくる。また、関東地区もここにきて冷え込みが厳しくなり、販売業者は増販に期待を寄せている。現在、仕切価格の値上げ幅はガソリンに比べて、灯油の方が高値となっており、東京工業品取引所の先物市況では「灯油高のガソリン安」の体系となっている。