物流エンジニアリングとソリューション：免震技術＋ハイブリッド構造（柱RC造,梁S造）の新構法で耐久／安全性と経済性を両立～三井住友建設のSMD構法［ミック構法＋杭頭免震工法］で竣工へ

摘要

10年前の阪神淡路大震災は，今なお私たちの脳裏に生々しい記憶を残している。 被害地域が倉庫施設の多い沿岸部に集中していたことから，物流関係者の間にもその経験は様々な形で語り継がれているようだ。 昨今も国内各地で地震が頻発し，東海大地震の可能性も指摘されるなど，日本は地震大国であることを改めて認識させられる話題にはこと欠かない。 一方，このところ新たな倉庫·物流センターの設立など物流拠点への投資は活発に展開され，特に首都圏では他地域に比べても活況を呈している。 だがその立地を見ると，埋立地である湾岸エリアを中心に，造成された物流団地など，比較的地盤の軟弱な立地が少なくない。