もう一度基礎から学ふ·WMS痛快講座（連載⑦）：RFIDとWMS－「もの言わぬ在庫」から「もの言う在庫」へ

摘要

RFID技術の物流への応用が注目の的となっている。JILS（日本ロジスティクスシステム協会）のアンケート「2005年ロジスティクスの展望」によると，「今後特に期待したい事」として1位(67.7％)にあげられたのが「ICタグ(RFID)」である。 RFIDと言えばJRのSuicaなど，カード型のものが身近になりつつあるが，昨今，期待されているのはもっと読み取り距離の長いタイプである。 シュリンケージ（編注；盗難·事故などによる在庫の縮減·目減り）の多い米国ウォルマート社など，欧米大手小売業界がサプライヤーに対し，商品またはケースにRFタグの取り付けを要請し出したことから，企業間を越えたRFIDの利活用に向けた標準化や，技術開発にも盛り上がりを見せている。