複数荷主の配車業務に柔軟対応，運賃連動の“儲かる配車”実現

摘要

本事例でご紹介するTMS導入企業は，従業員1400名，年商700億円の事業規模を持つ総合運送業（陸海空）のM社。 導入拠点は川崎市内にある同社の営業所で，当営業所が実施している「化学品メーカー」複数社の輪配送支援を目的に，「配車業務·請求運賃·支払運賃」管理業務の改善を狙ったものである。従来，当営業所での配車·請求·支払業務には，複数荷主対応のため，複数の担当者が配置されていた。 専門的な業務であり，ベテラン人員が多い。 輸配送区分は，荷主·届先地域·貨物·使用可能手段等で固定化されており，柔軟性の欠如が問題になっていた。 また配車時点でのコスト把握が実施できておらず，配車と運賃がパラレル管理になっていたこと，手作業配車のため，効率追求より安全輸送になりがちでコスト度外視の傾向が見られたことなど，運賃を意識した配車への改善が求められていた。