生命維持の根本資源「水」問題を考える～第3回「世界水フォーラム」を終えて

摘要

水は，生命の源であり，全人類の生存のため最も根本となる資源である。 その水が今，大きな脅威にさらされている。 昨年の環境開発サミット（南アフリカ）のオープン式典で，N. マンデラ前南アフリカ大統領は，27年間の獄中生活から生還した時を振り返り，「貧しく荒れ果てた（国土の）姿に衝撃を覚えた。 人々はきれいな水さえ得られていなかった。 きれいな水を得られることは，この国では民主化の証でもあるのだ」と語っている。 今も世界規模での水不足，水汚染，水の災害，さらに水をめぐる国家や部族間の争いが繰り返されている。