中堅酒販店5社が共配センターで仕入れ·配送車両を約40％減車～日本さけネット·台場配送センター

摘要

酒税法に基づく免許制度に長年守られてきた酒類販売（酒販）業界では近年，一連の規制緩和によって「統制と保護」の枠組みが激変，価格·販売の自由化による激しい競争が日々繰り広げられているのは周知の通り。小売分野ではスーパーやコンビニ店頭にも様々な酒類が並び「町の酒屋」が姿を消しゆく中，メーカーと小売をつなぐ中間卸·業務用酒販分野でも，流通構造変革への対応か·さもなくば市場からの退場かの選択を迫られている。 過当競争による価格破壊の進展で，利益率の悪化に見舞われている酒類卸·業務用酒販業界にあっては，大手全国卸や流通の垂直統合を掲げる大手商社の攻勢，また取引先であるメーカーとのせめぎ合いも激化。 中でも中小企業の多い酒販店各社は文字通り，生死を賭けた戦いの場におかれている。