放射性医薬品副作用事例調査報告　第20報(平成9年度　第23回調査)

摘要

日本アイソトープ協会医学·薬学部会放射性医薬品安全性専門委員会で毎年実施している副作用事例調査は回を重ねて23回となった.この調査はin vivo核医学検査と非密封RIによる治療の目的で使用される放射性医薬品投与に関連して発生した副作用(adverse reaction)事例,ならびに放射性医薬品の不良(drug defect)事例の発生頻度とその内容を調べて報告するものである.第22回(平成8年度)までの調査結果の概要はこれまで19報にわたって本誌に報告してきた.今回は平成9年4月1日より平成10年3月31日までの1年間に発生した事例について,平成10年に調査した結果を報告する.