小脳橋角部類上皮腫摘出術時の脳幹聴覚誘発電位(BAEP)モニター

摘要

頭蓋内類上皮腫は原発性脳腫癌の0.2-1.0%とまれであるが,小脳橋角部(cerebellopontineangle:CPA)腫瘍としては比較的よくみられる腫瘍であり,6.6%を占め,その手術合併症としては聴神経障害が問題となる.同じCPAの手術である顔面けいれんに対する神経血管減圧術(microvascular decompression:MVD)や聴神経鞘腫(acoustic neurinoma:AN)の摘出手術においても,同様の合併症が問題となっており,この予防に術中脳幹聴覚誘発電位(brainstem auditory evoked potentials:BAEP)モニターが利用されている.