内側側頭葉にクモ膜のう胞を認めた中心·側頭部に棘波をもつ良性小児てんかんの脳磁図解析

摘要

1)中心·側頭部に棘波をもつ良性小児てんかん(BECT)症例の脳磁図を施行し.電流源推定を行った.2)MRIにて右内側側頭葉にクモ膜のう胞と考えられる病変を認めた.3)脳磁図で推定した等価電流双極子は両側のローランド領域に集積しており,MR止の病変のてんかん性棘波の出現への関与は否定的と考えられた.4)脳磁図の等価電流双極子の推定によりてんかん性棘波の電流源の位置を容易に検討できるため.脳磁図はBECTの診断に有用である.