慢性血液透析患者における人工腎臓用顆粒状透析液用原薬KLT－30の第lll相一般臨床試験

摘要

わが国で透析療法を必要としている慢性透析患者数は，16万人を超え，年間新たに導入される患者数も約26,000人にのぼっている。 また，透析歴が10年を超える長期透析患者は，全体の20％に達している。 このような状況下で，透析医療技術ならびに透析医療環境の一層の進歩，改善，充実が切に望まれている。 円滑な透析医療を提供するために，透析医療現場でもさまざまな新しい取り組みがされており，その一環として着目されるものとして，煩雑かつ多大な労力を必要とする透析液調製（希釈）作業がある。