自己免疫性肝炎を合併し，電顕上管状構造物の沈着を糸球体内に認めた糸球体腎炎の1例

摘要

症例：65歳女性。 主訴：蛋白尿，浮腫。 現病歴：生来健康。 平成7年5月の検診で蛋白尿と顕微鏡的血尿を至適された。 同年11月末より両下肢と顔面の浮腫を自覚し，12月1日近医に入院。 その際，1日0．6gの蛋白尿，高度の顕微鏡的血尿，顆粒円柱尿，低蛋白血症，抗核抗体陽性，低補体血症，血清IgA高値，を認めた。 ループス腎炎や慢性糸球体腎炎を疑われ，紹介で平成11年12月25日に当院に入院した。