CKDにおけるRAS阻害薬を第一選択薬にしたときの第二選択薬は？ 利尿薬の立場から

摘要

高齢化社会を迎えた日本では，慢性腎臓病(CKD)を合併する高血圧が増加しており，腎機 能の悪化を抑制し，かつ心血管病の発症を予防す る降圧治療が必要である。本稿では，CKD合併高 血圧に対して第一選択薬として用いられるRAS 阻害薬（ARBまたはACE阻害薬）で降圧不十分 な場合，次の一手として利尿薬が有用であるとい う立場から解説する。