異所性右鎖骨下動脈による気管狭窄との関連性が疑われた難治性喘息の1例

摘要

吸入ステロイドの普及により喘息治療は著 しく進歩したが，現在も治療抵抗性難治性喘 息は臨床上の大きな課題である。今回，難治 性喘息として加療されていた症例において， 呼気フロー ボリューム曲線から胸郭内気道狭窄が疑われた。CTおよびMRIで異所性右鎖 骨下動脈の存在が認められ，難治性喘息との 関連性が疑われた症例を経,験したので報告する.