ガストローム顆粒のH.pylori除菌および再陽性化に関する検討

摘要

Helicobacter pylori（H.pylori）除菌治療によって消化性潰瘍の再発が劇的に抑制されることが判明し，患者にとって大きなメリットとなっている。欧米では，プロトンポンプ阻害剤と抗菌剤による除菌治療が認可されており，一般臨床医のレベルで除菌が行われている。 本邦においては，1999年に日本消化器病学会からH．pylori除菌の治験ガイドラインが示され，ファーストラインの除菌レジメとして，プロトンポンプ阻害剤2倍量とアモキシシリン1500mg，クラリスロマイシン400～800mgの1週間投与が提唱され，そして2000年11月より，除菌治療が保険診療下でも可能となった。