ビスフォスフォネート連日服用製剤から週1回服用製剤への変更による影響について－ビスフォスフォネート製剤に関する患者アンケート調査から－

摘要

骨粗鬆症においては，痛みを伴わない患者が2/3存在すると言われ，その疾患の認識が低いことが問題となっている。骨粗鬆症は，骨折を起こしやすい疾患であり，特に大腿骨近位部骨折は，寝たきりに繋がり生命予後も悪化させることがわかっており，早い段階での骨折予防が重要である。骨粗鬆症治療薬の中でも，高い骨折抑制効果が証明されているビスフォスフォネート製剤は，骨粗鬆症の予防と治療ガイドラインで最も高い推奨度を得ている第一選択薬であるが，①起床時にコップ1杯の水で服用し，服用後30分間は横にならず，飲食を避ける等の服用負担，④煩雑な服用方法による飲み忘れへの懸念，③症状がないために，自己判断による服用中止が多い，などの問題を抱えている。