生活不活発病の予防と回復支援-「防げたはずの生活機能低下」の中心課題

摘要

災害に伴って，生活機能(functioning)の著 しい低下が同時多発することが最初に確認され たのは新潟県中越地震(2004年10月）の際であ り，それ以来，地震?豪雪?高波?豪雨などの 多様な災害時に同様にこれが多発することが確 認されている.そしてその予防?回復への努力 が続けられてきたが,それがまだ微力なうちに， 東日本大震災を迎え，これまでにない広範囲-大規模な生活機能低下の発生を許してしまつた ことは残念である.