ランソプラゾール·アモキシシリン·メトロニダゾール3剤併用療法

摘要

H.pylori除菌の保険適応となっているランソプラゾール（LPZ），アモキシシリン（AMPC），クラリスロマイシン（CAM）による標準療法（LAC）でのCAM耐性菌感染者に対する除菌率は40％程度と低いことが各施設から報告されている。除菌失敗症例に対する再除菌においてはCAM耐性菌を考慮する必要があるが，現在のところ有効な二次除菌療法の確立には至っていない。 そこで，H．pyloriのCAM，AMPC，MNZに対する薬剤耐性頻度を測定し，3剤の薬剤耐性の相関を検定すると共に，CAMをメトロニダゾール（MNZ）に代えた除菌療法（LAM療法）にて除菌を行い，有効な二次除菌療法の検討を行った。