アレルギー性結膜炎患者の求める診断·治療ニーズについて インターネッ卜患者アンケー卜全国調査2009年度報告

摘要

最近1年でアレルギー性結膜炎と診断された400名を対象に，インタ一ネット·アンケート調査を実施し，アレルギー性結膜炎患者が実際に診断'治療に対して求めていることを調査した。その結果，眼そう痒感，異物感，充血が辛い症状であることがわかった。次に眼そう痒感を除く症状に対する治療ニーズを確認したところ，充血を1位に選択する患者が最も多かった。また，患者は症状の程度や検査，治療効果についての説明を求めており，さらにアレルギー検査および治療方針についても，医師が一方的に決定するのではなく，医師と相談しながらの決定を望んでいることがわかった。本調査でわかった患者の診断·治療ニーズにli師が応えるためには，患者の主観的な情報である眼そう痒感に頼るのではなく，充血等の他覚所見を指標として客観的に評価することが必要である。