キャンディン系抗真菌薬micafungin(FK463)のin vitro抗真菌活性 血液疾患患者の真菌血症より分離されたCandida株を対象として

摘要

Micafungin (MCFG)は藤沢薬品工業㈱において開発されたキャンディン系抗真菌剤で,真菌細胞壁構成成分である1,3-β-D-グルカンの生合成を特異的に阻害することより,生体内で安全に抗真菌作用を発揮する,いわゆる選択毒性の高い薬剤であると考えられている。 これまでNational Committee for ClinicalLaboratory Standards (NCCLS)の標準法で測定されたin vitro抗其菌活性では, Candida属とAspergillus属に対して優れた惰性を示すことが報告されている。