アレンドロネトトが骨塩量に奏効した骨形成不全症IA型の女児例

摘要

骨形成不全症IA型の女児例に対して，8歳10カ月よりアレンドロネ-ト〔フォサマック~R，万石製薬㈱〕とアルファカルシドールを投与した。 腰椎骨密度のZスコアは-1．9S．D．から投与15カ月で　 0．7S．D．と増加した。 また骨吸収マーカーの尿中デオキシビリジノリンと尿中Ⅰ型コラーゲン架橋N-テロペプチドも低下を示した。 しかし，骨折の頻度，身長の伸びは変化を認めなかった。 症例は小学生のため，アレンドロネ-トの投与法は，学校の休みの土曜日に3錠，日曜日に4錠ずつの服用とした。 1年以上にわたる投与であるが，副作用は投与初期に食欲不振，腹痛，不眠症状を一過性に認められただけであった。