リラナフタート（ゼフナート~R）外用液と他の抗真菌薬液剤の使用感患者評価の比較

摘要

足白癬治療では足底と趾間全体に十分な期問,外用を継続することが重要であり．そのためには患者にとって使用しやすい剤型を処方することが大切である.リラナブタート（ゼフナート~R）外用液の使用感を検討するため，足白癬患者において他の抗真菌薬の液剤（以下「他の液剤」）との使用感の患者評価の比較を行った.42人中，「リラナブタート外用液の方が使用感がよい」が27人，「同じくらいの使用感である」が4人，「他の液剤の方が使用感がよい」が8人，「液剤よりクリーム剤がよい」が3人であった。 リラナフタート外用液の使用感がよい理由として，多くの患者が「べたつかない」や「さらさらしている」を挙げた。基礎実験でもリラナフクート外用液は他の液剤より揮発速度が速く，不揮発成分が少ないことが報告されており，速く乾くことが使用感のよさにつながっていると考えられる。本剤は特有のにおいを有するが，許容範囲内と判l析した。 リラナフダート外用液は足白癬治療の外用コンプライアンス向上につながる薬剤と考える.