ロキソプロフェンナトリウム水和物含有貼付剤(ロキソニン~Rパップ)の使用感に関する患者調査-アンケート調査における他剤貼付剤との比較検討-

摘要

整形外科領域における炎症および痺痛性疾患に対する薬物療法としては，非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）が最も多く使用されている。経口NSAIDsの有用性は各分野において臨床的に立証されているが，長期連用に伴う胃腸障害や腎障害，肝障害などの副作用の観点から種々の検討が行われ，現在では貼付剤，塗布剤，坐剤，注射剤など様々な剤形が開発されている。なかでも経口剤に比較して全身性の副作用が軽減されるとともに局所での持続的な効果が期待できる経皮吸収型貼付剤（以下，貼付斉け）は，安全性と有効性の両面から浅在性で限局された疾患の治療に適した剤形であると考えられている。