かぜ症候群，急性気管支炎に伴う咳

摘要

かぜ症候群も急性気管支炎も3週間以内の咳嗽と定義されている急性咳嗽を示す疾患である.かぜ症候群の起因微生物は80-90%がウィルスである.急性気管支炎の起因微生物は，上述したウィルスと，マイコプラズマ，百日咳菌，市炎クラミジァである.かぜ症候群では咳は主体ではなく，咳が出たとしても通常は7-10曰で沈静化する.急性気管支炎のおもな症状は咳で，咳嗽は激しく，ウィルスやマイコプラズマなどによるときは長期化することもある.かぜ症候群は特異的な治療法をするのではなく，対症療法が中心となる.急性気管支炎に対する治療は，消炎薬，鎮咳薬，去痰薬を投与する.