脳卒中後うつ病

摘要

脳卒中後うつ病は，脳卒中に伴う身体機能の障害などに対する心理的な反応としてのうつ状態と，脳内の神経細胞の損傷によるうつ状態の両者の視点からとらえる必要がある．その病態を検討することは，機能性うつ病（脳損傷のないうつ病 ─尾∫蛱角螭摔舛啶问舅簸蛴毪à毪猡韦扦ⅳ耄蓼浚椬渲嗅幛Δ牟·晤l度は，調査の方法によっても異なるが，病院調査では脳卒中患者の1/3以上，外来·地域調査では約1/4が明らかなうつ状態を呈すると報告されている．その病態を正しく認識し治療を行うことは，患者のquality oflife（QOL）の向上という面からも非常に重要である．