代替療法に関するデー夕ベースの作成

摘要

代替療法は，一般的には現代西洋医学以外の医療をすべて指す．このなかには，漢方やアーユルベーダ，ユナこなどの民族療法，いわゆる健康食品，アロマセラピー，さまざまなリラクセーション法，運動療法，温泉療法，マッサージ，指圧，カイロプラクティック，音楽療法などさまざまなものが含まれる．　 著者らの調査で，73％の医師がこれらの代替療法を実施していることが明らかになっている．もっとも，その大部分は漢方であり，他の代替療法は約10％しか実施されていない．また，一般市民の代替療法の取り組みについても京都市に在住する472名の市民についての自己記入式アンケートの結果をみると，いままでに代替療法をひとつでも実施したことがある者は全体で61％に上っていた．もっとも多かったのは，あんま，マッサージの36％であり，ついで漢方薬32％，鍼24％，灸16％，カイロプラクティック20％，健康食品25％などであった．