閉塞性無精子症の診断と治療

摘要

不妊診療において夫が無精子症いわれた場合,その原因は精巣で遺稿が行われてない非閉塞性無精子症と，造精は行われているものの精路が閉塞している閉塞性無精手症に大別される．本格では閉塞性無精子症の"診断法を述べ．それに対する治療乱すなわち精路吻合術と．補助生殖技術(ART)，とくに卵細胞質内精子注入法(ICSI)に供するための精巣内精子回収法（TESE）について概説した.精路吻合術，TESE－lCSlそれぞれに長所,短所がある．それぞれの治療法あ成績,侵襲性,費用などを患者夫婦に十分に説明しうえで,どの治療法を受けるかを患者夫婦自身が選択するべきである．夫側を担当する泌尿器科医と．妻側を担当しARTを行う産婦人科医が緊密な連携をとって診療にあたることが必要不可欠である．