多発性骨髄腫に対する新規薬剤bortezomib導入にあたって

摘要

再発または難治性の多発性骨髄腫に対し,ププロテアソーム阻害剤であるbortezomibが，わが国において2006年10月に承認された．いままでの化学療法や造血幹細胞移植などでは治癒をめざすことは困難な予後不良な疾患であるが，近年bortezomibをはじめとする新規薬剤が開発され，生存期間の延長が期待されている.Bortzomibの国内臨床試験および個人輸入製剤使用例において，bonezomibとの関連性が否定できない重篤な肺障害が認められたこともありぷ導入にあたっては十分な対策を講じる必要がある.本稿では新規薬剤であるbortezomib導入にあたっての当村牽申教組みを紹介し，導入にあたっての準備,有害事象への対応チーム医療の重要性などを述べたい．