HGFによる炎症性腸疾患の治療

摘要

潰瘍性大腸炎とCrohn病からなる炎症性腸疾患(inflammatorybowel disease:IBD)は近年増加の一途をたどる難治性の疾患である.青壮年に好発し病悩期間が長期に及ぶ場合もあり,医療経済的な側面からも炎症性腸疾患は社会問題化している.近年,本疾患に対する新規治療法として抗TNF-α抗体レミケ-ドや血球除去療法が使用され,これまでの治療法以上の効果を発揮することが期待されている.