lNTERSALTからINTERMAP研究への発展

摘要

lNTERSALT研究は，世界32力国,52の集団に対して高度な標準化を達成して，24時間蓄尿による電解貭,とくにNaとKの役割,24時間尿中窒素排泄量（蛋白質摂取量の指標），BMlアルコール摂取量と血圧との関連について検討してきた，そして食塩摂取量の多い集団では年齢とともに血圧が上昇する度合いが大きいこと，また，個人間の検討で，Na摂取量は血圧と正の関連，Kは負の関連，アルコールは正の関連，があることを明らかにした．しかし，これらINTERSALT研究のみでは説明できない個人間の血圧値の差,集団間の血圧値の差があり，それは，主要栄養素，微量栄養素が関連していると考えられた．そこで，あらたに，INTERSALT研究の経験を踏まえて栄養素と血圧についての国際共同研究INTERMAPが生まれた．INTERMAP研究では4日間の24時間思い出し法による栄養調査が実施された．