電子顕微鏡はバイオサイエンスの'どこでもドア'

摘要

私は，学生からのび太と呼ばれているらしい．"どこでもドア"は，"ドラえもん"の道具のなかでも最も人気の高いものの一つで，空間移動装置である．"どこでもドア'は，物語のはじまりと重大局面で現れる．あるときは，"どこでもドア'が，好奇心を醸成するゆりかごとなって毎日険が始まり，あるときは，危機を解決するための道具として使われる．また，"どこでもドア"が原因で事件が生じることも珍しくない．"どこでもドア"は単なる道具ではなく，物語の発生と決着に関与し，この作品にすぐれた芸術性を与えているように私には思われる．