重症下肢虚血に対し集学的治療に加え医療用無菌ウジ療法を繰り返すことにより救肢できた透析患者の1例

摘要

主訴：足趾壊疽，現病歴：2001年に糖尿病性腎症による慢性腎不全から腹膜透析を導入。糖尿病性壊疽のため2002年12月に右膝上での切断術を施行された。2006年10月25日，左下肢血管造影で左浅大腿動脈に50%狭窄，左後脛骨動脈·左腓骨動脈完全閉塞を認めたがPTAの適応なし。2006年12月12日頃より左母趾·小趾の水疱が自壊し疼痛出現。19日に当院形成外科受診し，残りの足趾·趾間にも水疱あり，全足趾に暗紫色調変化がみられ，靴による物理的圧迫による影響が考えられた。